ロマネスコの育て方のポイントは?
有機物をたっぷりと含んだ土で育て、害虫を予防していくことがロマネスコを大きく育てるコツです。外側の葉っぱが大きく育つように、たっぷりの堆肥と肥料を植え付ける土に混ぜ込んでおきましょう。また、アブラナ科の植物で連作障害を起こしやすいので、過去にアブラナ科の植物を育てた土は使わないようにします。
ロマネスコの種まきの時期と方法は?
ロマネスコの発芽適温は15~20度なので、5月中旬~7月が種まきの適期です。育苗ポットで丈夫な苗を育ててから、鉢や地面に植え替えると大きな株に育ってくれますよ。
- 赤玉土(小粒)など種まき用の土を育苗ポットに入れる
- 中心に指で深さ1cmほどのくぼみをつける
- くぼみへ種を5~6粒入れる
- うっすらと土を被せ、たっぷりと水やりをする
- 土が乾燥しないよう新聞紙や不織布で表面を覆い、水やりをして管理する
- 発芽したら、土の表面が乾いてから水やりをするように切り替える
- 本葉が3~5枚生えてきたら、鉢やプランター、地面に植え替える
ロマネスコの苗植えの時期と方法は?
ロマネスコの苗は、8~9月に植え付けの適期を迎えます。少量であれば鉢やプランターでも育てて楽しめますよ。ここから収獲まで3~4ヶ月かかるので、土にたっぷりの有機質を含ませ、じっくり栽培を楽しんでください。
鉢・プランター
1株が大きく生長するので、10号以上の鉢に1株、60cmプランターなら2株が植え付けの目安です。市販の野菜用培養土を使うと簡単ですが、自分で土を作るときは赤玉土(小粒)に2~3割ほど堆肥や腐葉土を混ぜ合せます。
- 容器の縁の下2~3cmまで土を入れる
- 苗がすっぽり入るくらいの植え穴をスコップで掘る
- 苗を植え付け、周りに土を入れて固定する
- 最後はたっぷりと水を与えて植え付け完了
地植え
- 植え付ける2週間前に、畑の土を深さ20~30cmほど耕す
- 1㎡あたり100g(コップ1杯)ほど苦土石灰を混ぜ合せ1週間土寝かせる
- 1㎡あたり堆肥を2kg(1袋くらい)と野菜用の肥料をコップ2杯分(200g)加えてよく混ぜ合せる
- 幅60~70cm、高さ15~20cmの畝を作る
- 1週間ほど寝かせたら、苗を40~50cmほど間隔を空けて植え付ける
- 植え付けたら、株元へたっぷりと水を与える
- アーチ式支柱を活用して防虫ネットを張ると苗を守れる
ロマネスコの水やり、肥料の与え方
水やり
株が乾燥しないよう管理していきます。鉢植えは土の表面が乾いたら水やりをしてください。地植えの水やりは特に必要ありませんが、乾燥を防ぐ目的で株元をワラで覆ってもかまいません。
肥料の与え方
栽培期間が長いことから、植え付けるときに加えて、追加の肥料をきちんと与えて育てます。肥料が少ないと食用部分の花蕾の部分が小さく育ってしまいます。植え付けて2~3週間後から、2週間に1回化成肥料を株元に施すか、1週間に1回薄めた肥料を水やり代わりに与えます。特にリン酸が多めに含まれた肥料がおすすめです。肥料を与えたタイミングで、株と地面にすき間が空いているようなら、株元へ土を寄せておきます。
ロマネスコの収獲の時期と方法は?
植え付けから3~4ヶ月くらい後の10月中旬~12月に、ロマネスコは収獲できるようになります。栽培期間が長いので、収獲のときの喜びはひとしお。花蕾の凹凸がはっきりして、直径が20cmくらいになったら、株元をナイフなどで切り取っていきます。花蕾の部分は傷つきやすく、ちょっとのことでポロッと取れてしまうので、周りの葉っぱも一緒に切り落として、後から切り離すようにしたほうがうまくいきます。
ロマネスコの栽培で注意する病気や害虫は?
ロマネスコは、カリフラワーの仲間なだけあって、病気や害虫がつきやすく、特にヨトウムシとアオムシの被害によくあいます。防虫ネットを張って株を保護することで、害虫からの被害を軽減できますよ。もし株に害虫を見つけたときは、野菜にも使える殺虫剤を散布して駆除したり、株から直接引き剥がしたりしていきます。
ロマネスコの栽培はカリフラワーに似ている
ロマネスコは、一度見たら忘れることのできない不思議な形が特徴の野菜です。その形を珊瑚に見立てて、「黄緑珊瑚」とも呼ばれることもあります。ほんのりとした甘さとコリコリの食感がカリフラワーやブロッコリーと似ていて、サラダや炒めものなど様々な料理に加えて楽しめます。食べきれなかった分は房ごと冷凍庫に入れて保存もできるので、収獲したものはぜひ日頃の料理に少し加えてみてください。