ズッキーニの栽培方法ポイントまとめ

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キュウリは世界一栄養がない野菜として有名ですが、ズッキーニはキュウリと違って栄養があります。ズッキーニに含まれるビタミンが代謝を高め、カリウムが老廃物の排出を助けます。また、カロリーが低いのでダイエットに最適な食材ではないでしょうか。

ズッキーニの栽培方法は少し難しく、アブラムシやウリハ虫、うどんこ病の防除をしっかりやらないと長く収穫することができません。病害虫を早めに防除して長く収穫を楽しむのがズッキーニの栽培方法のポイントです。

栽培方法まとめ

作物名:ズッキーニ
科目:ウリ科カボチャ属
畑の準備:植えつけの2週間前までに苦土石灰を入れて耕す。1週間前までに肥料を入れてよく耕してマルチを張る。
種まき(育苗):遅霜の心配がなくなる4月の中旬から下旬。
植えつけ:苗の本葉が3枚か4枚となったころ。
条間と株間:1条で株間を70cmから100cm。
追肥1回目:植え付けから半月後。
追肥2回目:収穫が始まったころ。
以降の追肥:15日から20日おき。
収穫時期:実が20cmくらいになったころ。

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ポイントまとめ

ズッキーニを多く植えてしまうと盛期は収穫が追いつかなくなります。実が肥大しすぎると株が疲れてしまって収穫が長続きしなくなりますので、できるだけ若い実を収穫していくように心がけます。

必ずしも受粉に成功するとは限りませんし、体力によってはあえて実をつけないことがあります。あまり気にせずに実が肥大するのをじっくりと待ちましょう。

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ズッキーニの栽培適期

ズッキーニの栽培方法ポイントまとめ
(栽培適期表)

冷涼地や中間地、暖地によって種まき時期や植えつき時期が異なります。また品種によっても栽培適期が異なりますので、事前に確認してください。

ズッキーニの種まきや植えつけを行う日をあらかじめ大体決めておき、事前に畑に元肥やマルチなどを施して種まきや植えつけの準備をしておきます。

家庭菜園では植える株数は少ないと思いますので、苗を買われるのがいいと思います。苗を作られるのであれば、寒さの心配(特に霜)がなくなってくる4月中旬から種まきをするのが育てやすくてオススメです。

早まきでは防寒をしないと寒さで育ちませんので、育苗箱(保温)で苗を育ててから畑に植えつけます。また、植えつけ後も寒さの心配があるようであれば、ホットキャップなどをして寒さ対策をします。

畑の準備(元肥)

事前にズッキーニを畑に植えつける日を決めておき、その前に畑の準備をしておきます。

ズッキーニは、土壌酸度(pH)が6.0から6.5の中性に近い弱酸性を好みます。pHを測定できる機材をお持ちでしたら測定し、6.0よりも酸性になっていれば若土石灰などを施してpHを調整しておきます。

元肥は、前作で入れた肥料がたくさん残っていそうであれば少な目にします。肥料(特に窒素成分)が多く効きすぎると、樹ボケして樹ばかりが盛大に育 ち、実の付きが悪くなります。肥料がまだ残っていそう(残肥)、または以前にズッキーニの実の付きが悪かった経験がありましたら、成分の低い肥料を使用す るか、または窒素成分の低い肥料を施します。

種まきや植えつけの2週間前くらい前までに若土石灰などを施して土壌酸度を調整しておきます。種まきや植えつけの1週間前くらい前になりましたら、堆肥や化成肥料を入れてよく耕してマルチを張っておきます。

2週間前くらい前まで:若土石灰を入れてよく耕しておく
1週間前くらい前まで:肥料を入れてよく耕し、マルチを張っておく

ズッキーニの育苗と植えつけ

ズッキーニは畑に直接種まきをして育てることもできますが、ここでは育苗をして作った苗を畑に植えつける方法を紹介します。

ズッキーニの種まきは、遅霜の心配がなくなる4月の中旬から下旬に行います。ポット(12cm)に培養土を入れて種を2粒か3粒まいて土を被せます。
※ 育苗床などで防寒対策がしっかりできるのであれば、3月下旬からでも種まきできます。

本葉がでたころから生育の悪い株を間引きして最終的に1本を育てます。培養土は農協で売られている「げんきくん1号」がオススメです。

畑への植えつけは、ズッキーニの苗の本葉が3枚か4枚となったころ、1条で株間を70cmから100cmで行います。

ズッキーニの栽培方法ポイントまとめ

ズッキーニは育つと葉が広がって直径が70cm以上にもなりますので、条間と株間を広くとるのがズッキーニの栽培方法のポイントです。

支柱を立てる

ズッキーニは少しずつ背丈を伸ばしながら育ちます。支柱をしないと徐々に横たわって這っていき、支柱をすると上へと伸びていきます(オクラのように 高くは伸びないです)。支柱を立てても立てなくても育てられますが、大きく育つと葉と実の重さで主枝が折れてしまうことがあります。支柱を立てておいたほ うが安心です。

横たわっている茎を無理やり立てようとしたり、支柱を立てる時に無理に結わおうとすると折れてしまうことがあります。ズッキーニは茎が折れやすいの で、早いうちから支柱を立てて支柱に結わうこと、重さがかなりあるのでしっかりした支柱を使用すること、無理に茎を結わないことが、ズッキーニの栽培方法 のポイントです。

ズッキーニの支柱の立て方を紹介します。

ズッキーニの栽培方法ポイントまとめ

ズッキーニ二の近くに支柱を立てます。大きく育つと葉と実がかなりの重さになりますので、丈夫な支柱を使用します。

ズッキーニの栽培方法ポイントまとめ

支柱とズッキーニの茎を八の字で結わきます。この時に無理にやると茎が折れてしまいますので、慎重にズッキーニを起こして結わきます。

ズッキーニの栽培方法ポイントまとめ

支柱を立てて一週間ほどが経っています。40cm、50cmと伸びていきますので、支柱に茎を結わっていきます。

なお、栽培初期に支柱を立てず、大きく育って横たわってしまったズッキーニはもう支柱に誘引しません。曲がった茎を無理にまっすぐにしようとすると折れます。横たわったまま育てていきましょう。

追肥と管理

開花や実がついた時に肥料切れとならないように、適度に肥料を与えて栄養を補給します。これを追肥といいます。

1回目の追肥は、植えつけから半月後に行います。2回目は収穫が始まったころに行います。以降は15日から20日おきに追肥します。

肥料(特に窒素成分)が効きすぎると、樹ボケして樹ばかりが盛大に育って実の付きが悪くなります。過繁に茂っているようでしたら、肥料の量を減らすか、または肥料を暫く与えずに様子を見るなどして調整します。

株元になんども肥料を与えていると、根に障害がでてしまうことがあります。根の先端辺りに肥料を与えるように心がけましょう。

ズッキーニの収穫

ズッキーニは、雌花が開花して受粉に成功すると、3日から5日で光沢のある20cmくらいの実になります。このころが収穫時期となります。

できるだけ収穫が遅れて実が大きくなってしまわないようにこまめに収穫しましょう。収穫が遅れると実がどんどん大きくなって数倍にもなります。そう なると株が急激に疲れて収穫期間が短くなってしまいます。できるだけ幼果のうちに収穫していくのがズッキーニを長く収穫していく栽培方法のポイントです。

なお、大きくなってしまっても食味はそれほど落ちず、20cm前後の幼果と同じように美味しく食べることができます。

ズッキーニの栽培方法ポイントまとめ

ズッキーニの収穫方法は、実の根元をナイフや包丁を入れるとそれほど硬くないので簡単に切りとれます。ハサミで切り取ることもできます。切り口から細菌が入ることがないように、清潔な道具を使用しましょう。